今月のオーディション対策レッスン！
今月も濃厚な時間となりました！
「え？もう終わり？」「もう時間？」
と、口々に声が上がりましたね。
いつも目一杯たくさんのワークを行うので、時間が短く感じるのですが、今回はハモりのレッスンがないにもかかわらず、”あっという間”の時間だったようです。
今回も瞬発力、想像力、創造力、瞬発力、身体表現を鍛える訓練”シアターゲーム”を行いました。これは稽古でも行われる内容ですが、最近ではオーディションでも行われ、役者やアーティスト（受験者）のキャラクターを見極めることができる重要なテストとなってきております。様々なワークを経験し、求められているものは何かをすぐに察知し表現、そこにさらに個性をのせられるように訓練してゆきましょう。
台本を使ったエチュードでは、事前告知していた台本に挑戦していただきました。
ト書きや動きの指定が書き込まれた台本はかなり久しぶりで、自由度が少なくなった分、皆苦戦していましたね。書かれている動きどおりに動いてしまい台詞も動きも「段取り」となってしまう人、続出。動きや感情には必ず動機があります。文字だけを追いかけてしまうと「お遊戯会」となってしまうので注意しましょう。
また、台本の文字は絶対です。なんとなく覚えて言葉が逆になったり、似た様な言葉を並べて勝手に作ってしまう方もおりますが、文字は一言一句間違えないように覚えましょう。脚本家や演出家の意図がわからなくなってしまいます。オーディションでは絶対に間違えないようにしましょう。いつもきちっと覚えられるように、試す場所として特別レッスンがあります。
台詞のテンポがゆっくりすぎる方もおります。普段はもう少し早くしゃべるのに、台詞になるとゆっくりになってしまう方は、感情から台詞が出ておりません。芝居はリアリティがすべてです。これも、お遊戯会になってしまう原因のひとつだと思います。録音や録画を重ね、第三者の目や耳て見た時、そう見えるよう、ズレを修正してゆきましょう。
特別レッスンでは、様々なパターンの台本に挑戦していただいております。オーディションで渡された台本や現場で渡された台本をまずどう読み込めばいいのか、また、現場でどう動けばいいのか、相手役・カンパニーの仲間とどう意見交換をすればいいのか、を徹底的に学びます。個人レッスンで自身の技術（維持訓練・武器強化）をアップし、オーディションや現場で即戦力となれる技術をこの合同レッスンで入れ込みます。
最近の子役オーディションでも、ワークショップオーディションが増えました。先日、オーディションスタッフとして審査に参加いたしました。感じたことを少し以下に記してみようと思います。
現場では、年齢に見合った演技、が求められます。大人が若い役をやる場合は、実年齢から役の年齢まで「経験してきたもの、こと、感情」をリセットしなくてはいけません。２４歳の人が、１８歳の役を演じる場合、成人式を経験していませんし、気持ち的にも２０代になると少し違うと思いますが、それを出さない様にしなくてはいけません。もちろん、会話のテンポや動きも、学生とくらべたら少しゆっくりになっていますよね。たった５歳程度でも随分と違うと思います。また、逆も大変で、２０代が３０代を演じる、未婚でも既婚者の役など、未経験の人生については、リアルになるようよく調べ、演技をする必要があります。これは、実際に経験したことがありませんから、”嘘”に見える場合もあると思います。いかにリアルに魅せるか、が、役者の仕事になります。
小学生については、学年によって求められるものが変わります。高学年の子が（見た目が幼く）低学年を演じる場合は問題ありませんが、同年齢や、低学年が高学年を演じる場合は、ごく一般的な小学校高学年の目線でみられますから「随分と幼稚」に見えないよう、演技が必要になります。小学生と中学生の境目にいる方はとても大変でしょう。これは歌についても同じです。年齢にみあった表現力がないと、なかなか使っていただけません。ただし、だからといって、この時期に背伸びをすると、思春期真っ只中、な役をいただくことになります（笑）なかなかむつかしいところです。
ここ数年の子役も、ミュージカルスクールや子役養成所に通う子が増え、演技力がかなり上がってきましたね。日本のみならず、韓国ドラマに出演の子役は本当に天才だと思います。こういう子役から学ぶことも多いと感じます。勉強できる場所はたくさんありますので、アンテナは常に張って、自身のスキルアップに臨んで下さい。
体調を崩す生徒さんも出ております。これから季節の変わり目となりますので十分に注意してください。
帰られた方もおりますのでちょっと寂しいケーキタイムでした。今回も脳をたくさん使いましたね！糖分摂取大切です (^_^)