前回のオーディション対策レッスン 【1月】

2020年2月11日


先月のオーディション対策レッスンは、台本エチュード(作品)を主に行いました。



これから4ヶ月を掛け、1作品を仕上げてゆきます。



初めてこんなに多くのセリフがある役をもらった!
関係性が難しい!
覚えられるか心配・・・
と慌ててしまった方もおりましたね。



今回は15分の台本・・・ととても短いのですが、テンポが早い為、それぞれの台詞はとても多くなっております。



どんな台本を突然いただいても、順序よく答えを出せるよう、お教室では訓練しております。




大勢でのグループレッスンや大勢参加するような市民劇では、主役級にでもならない限り、台詞はひとことふたこと、となるかと思います。「出番のない時間は、見学をすることで勉強になります!」と言われるかもしれませんが、何が勉強になるのかすらわからない素人が、自身に活かせるものを拾えるとは到底思えません。2年も見学者として過ごしてしまうと、しっかりと勉強をしている方にすっかり追い抜かれてしまいます。




また、演技教室や市民劇では役作りについてのフォローが不十分で、




役作り(台本の読み方)はどのように行えばよいか、


については、稽古やレッスンではふれていないようです。(基本的に時間がない)


市民劇などでは、指示を受けて動くだけ、セリフの言い方(感情)を直される程度で終わってしまうのではないでしょうか。(ストーリーのメインシーンに時間がかかる為、メインキャスト意外は時間の都合上放置だと思います)




なので今回は、経験者についてもそれぞれの個人レッスン時間に、役作りについてのレッスンを行いました。(必要な方にはレッスン時に特別レッスンの解説を行います)




オーディション対策レッスンでは何を学ぶのか?



役作りをはじめ、
オーディション会場で台本をもらったら短時間でまず何をすべきか。
ドラマや舞台の台本をもらったら顔合わせまでに何をすべきか。
オーディション対策レッスン(台本理解の時間)では、台本の読み方、役作りの仕方を学びます。




また、役作りについて、演出や監督から質問があった場合どう答えたらよいか、また、自身の考えてきたものを他の役者さんとどう摺り合わせればよいか、も学びます。


まさに、現場直結の内容だと思います。


関係性を擦り合わせる!



今回はまず、演劇論に基づいて考えてきていただいた役について、皆で摺り合わせを行いました。


レジュメも、今回は特別に穴埋め式でさらに台本理解がしやすいように作成しました。


穴埋めを行うことで、作品全体の方向性、1場面の目的、それぞれの性格や関係が整理され、理解しやすくなりました。


これについては「よりわかりやすくなった」と、何名かがアンケートに書いてくださっておりました。


このシートを使って、皆で関係性などを共有しました。


初めてだったので、少し時間がかかってしまいましたが、別の作品でも使える内容なので、現場やオーディションの時でも、これに沿って答えを出してみてくださいね。


相関図はもちろん、プロットも見えてくることでしょう。

立ち稽古!



お教室では、すぐに立ち稽古を行います。

オーディションなどで「覚えなくて”も”」大丈夫です。と書かれていることに慢心しないよう準備・練習する為です。

”も”ですから、基本は、覚えてくださいということですよ。

台本を持っていては、役そのものになりきれません。最後まで自分自身となります。

そのため、暗記は必須

また、他の役を覚えることで、自分の役をさらに深めることができる為、他の役も覚えることを推奨しております。

実際に、作品の1シーンを違う役で立つ訓練も行います。

覚えていない人は止まってしまい、空気が落ちることで、周りに迷惑をかけてしまいます。

オーディション対策「レッスン」ですが、オーディションのつもりで参加いただきたいので、しっかりと暗記して参加しましょう。


オーディション対策レッスンでは、
オーディションさながら、
初稽古にして、初立ち稽古となります。
シーンの目的は達成されたでしょうか?




未入会だけど・・・参加したくなった!


1ヶ月に1回、月末あたりの週末にオーディション対策レッスンは開催されます。

4月までは1作品の台本を中心に学びますので、まだ間に合います!

暗記に最低1週間はかかると思いますので、早めにエントリーをお願いいたします。

なお、メインのお教室レッスン生でなくても「単発レッスン生」でしたら参加可能です。

詳細は「単発レッスン」をご覧ください。


シアターゲームで脳トレ!


プロの舞台稽古前にも行われる「シアターゲーム」や「コミュニケーションゲーム」をストレッチ後に必ず行なっております。


NHKの大河オーディションでも、このシアターゲーム(ドッヂボール)が取り入れられていた、と先日TVで若手の女優さんがおっしゃっておりました。


このゲームでは何をみられているのか、審査員の目的も解説しながら行いますので、いざ同じようなワークが与えられたときに、とても安心でき、自分をしっかり発揮できると思いますよ。


毎回違うワークを行うので、皆とっても真剣に取り組んで下さいます!


アンケートでリベンジしたい!という声がある場合、時々リベンジ回を設けることもあります。


集中力を上げる、インスピレーションを上げる最適の訓練、毎回お楽しみに!


ハモり訓練!



今回は擦り合わせに時間を使った為、お休みでした。



与えられた楽譜通りにハモることはもちろん、

ライブでハモりに入れること。
セッションですぐにハモれること。
自身の曲で自分でハモりパートを入れられること。
歌詞をみて、音取りができ、2パート以上の音をすぐに覚えられること。


を訓練しております。



最大の目的は「耳を鍛える」こと。



特に、すぐに覚える技術は、アイドル(歌手)・ミュージシャン志望、ミュージカル俳優志望、声優志望者には必須だと思います。


次回は行いますので、心の準備をしておいてくださいね。
次回は、当日課題をお渡しします!(事前にお渡しする回もあります)

レッスン生の感想(抜粋)


①台本の読み方、役作り、相手役などの関係性について認識は変わりましたか?
 「変わった・少し面白くなった・さらに面白くなった」にチェックがありました。 
②シーンが終わった後、しばらくドキドキしていましたか?
 した40%  しなかった60%


・自分の準備不足を感じました。また、しっかりと台本を覚えること、自分の立場、目的などをしっかり理解し協力して仕上げる子ことの大切さを学びました。
・連帯責任であること、セリフを頭に入れてくることの重要性、設定を細かく考えることの意味、与えられた役の責任、など今までやってきたことと違うと感じました。
・セリフを入れてからでないと、相手との会話の成立、自分の動きや行動への余裕がないと感じた。また、間違えることでエネルギーが落ち、素に戻ってしまうのでまずは暗記だと思った。
・リアルにみせたり、セリフを成立させるために1つ1つのことを工夫する。
・セリフを成立させるためには、最初に行なったワークのように、誰から受け取ったのか、誰に伝えたいのかをしっかりと感じることが大切。
・先生がやってくださった時、セリフではない言葉が見える気がした。空気が変わった。ワクワクした。
・その人が誰で、私は誰、のような感覚がものすごく強くなった。
・自宅練習でイメージを固めすぎてしまいパニックになった。自分で勝手なイメージを強く作っていることに気づいた。

最後は恒例の甘いものタイム!
毎回同じだとつまらないので、
甘くないケーキ屋さんを探しつつ、お出ししております。
時々超人気店であっても激甘の場合がありますね (^_^;