オーディション対策合同特別レッスンレポート【2025年5月】

2025年6月2日


この少人数オーディション対策レッスンから中央で活躍する方続出❗️
2024.10.27ミュージカル「アニー」モリー役合格❗️気づかないうちに染み込んだ技術が合格へと導きます❗️
プロを目指さなくても、スキルアップや技術維持、引き出しを増やす方も❗️



今回の演技メインレッスンは、有名な児童文学作品に取り組んでいただきました!

皆”熱量&説得力”が高く、手応えを感じた方も。必死に試し合いましたね!

2次元の文字が立体化する初回お稽古は、とても楽しみにしている回でもあります。

今回初参加の生徒さんも、皆に感化され、誰よりも大きな声が出ていたのではないでしょうか!今後が楽しみです。

ページの最後に、後期レッスンについても記述しました。最後まで読んでね!

お芝居のお稽古に参加する際の心得

①現場での心構え
舞台やレッスンの現場では、監督や演出家の指示が最優先です。自宅で準備してきたアイデアがあっても、それが採用されないことはよくあります(案がひとつしかない、考察が浅いなどの理由で)。その際に、自分の考えに固執したり、反発する態度をとったり、落ち込んでしまうのはプロの役者としてふさわしくありません。指示を受けたら「はい!」と気持ちよく返事をし、即座に対応していきましょう。

②見学や待機時間の過ごし方
本番やレッスンでは、出番以外の待機時間や見学時間が長くなることもあります。しかし、舞台づくりはチームで行うもの。他の人の演技やアドバイスを観察することも、学びの一部です。練習生であれば、なおさら「自分に言われたこと」として受け止める姿勢が大切です。注意点や修正点をすぐに自分の演技に取り入れられるよう、集中して見学し、メモを取りながら学びましょう。

③ミスをした時は
演技中に間違えて止めてしまった場合は、「申し訳ありません、もう一度やらせてください」と、すぐに申し出ましょう。その場合は、次のスタートの指示を待つこと。勝手にやり直して演じ始めてはいけません。

このレッスンを受けると?

このレッスンでは「セリフの読みっこをしてアドバイスをもらう」や「台本を持ったままなんとなく演劇っぽいことをする」「みんなで楽しく歌う」ような、生ぬるいレッスンは行いません。プロとして活躍するために絶対に避けては通れない基礎技術を、徹底的に鍛え上げたい方向けの訓練の場にしたいと考えています。

舞台経験がある方もそうでない方も、プロの現場で求められるレベルに到達するために、一般的なスクールとは全く異なる視点と方法でトレーニングを行います。オーディションは受けないけれど、表現力を磨いて自身の活動、演奏やダンスに活かしたいという方もご参加いただいております。

①今までの経験が覆(くつがえ)る!圧倒的な気づきが得られる!
「こんな練習初めて!」「別のスクールでやったことあったけど、こんな意味があったなんて!」「言われた通りに動いていただけだった…」「市民ミュージカルと全然違う」「これ、他の活動にも応用できそう!」「こっちのレッスンのほうがいい」

経験の有無に関わらず、レッスンを受けるたびに、きっとたくさんの「!」に出会えるはずです。「お芝居では役になりきればいい」「かっこいい自分をみてもらいたい」のように、表面的で曖昧な演技のままでは、お遊戯会的演技から脱出できません。お芝居は動機と根拠で成り立っています。このレッスンを通して、”お仕事”として通用する本物のお芝居を学んでいただきます。

受講者の感想を以下に毎回シェアさせていただいております。次回へのヒントも多いため、受講者は必ずご一読ください。

②このレッスンでは失敗は恐れず思い切って!
ここでは、頭をフル回転させ、考察してきたことを積極的に試していただく場です。完璧にできなくてもうまくいかなくても大丈夫。現場同様課題や考察を持ち込むことが大切なのです。”ただ参加する”ような受け身では上達もしませんし合格できません。オーディションや本番で最高のパフォーマンスを発揮するために、ここでたくさん失敗し、本物の感覚を正しく体験体感していただきたいと思っています。

③継続参加で結果が出る!
このレッスンは、継続して参加すること(特に5回目以降)で、その効果を深く実感できるでしょう。突然オーディションに通過するようになったり合格される方も!他のスクールに通われていた方は、内容やスピードに驚くかもしれません。未経験の方にはゼロから確かな技術を、経験者の方には間違った知識や固定観念の修正を徹底的に行います。

④オーディション対策という名の、本質的な表現力アップレッスン!
「オーディション対策」と銘打ってはいますが、その本質は俳優・声優志望の方だけでなく、あらゆるアーティストの表現力を底上げするための場として設けました。
「歌詞が棒読みになってしまう…」「セリフに気持ちを込めてしまう…」「お遊戯会のような演技から脱出したい…」「声に豊かな表情をつけたい…」「間の演技を学びたい…」「とにかく表現力をあげたい…」
そんな悩みを抱えている方にとって、このレッスンはまさに最強のスキルアップの場となるでしょう。

このオーディション対策レッスンでは何を学べるのか?


①基礎技術の徹底的な訓練と意識改革
「役っぽく演じればいい」「言われた通りに動けばいい」という根拠のない表面的で安易な発想から脱却し、プロの現場で求められる本質的な表現力を磨き、”よくある演劇のイメージ”からの意識改革を促します。

②オーディションで求められる核心的な能力の向上
オーディションの審査で重要な鍵となる以下の能力を、実践的なトレーニングを通して集中的に鍛えます。

「瞬発力、想像力、創造力、応用力、協調性、考察力、観察力、洞察力、実行力、喜怒哀楽の感情の幅、台本読解力」

これらの能力は、主にシアターゲームやエチュードを通して磨くことが可能です。近年増加しているワークショップオーディションにも対応できるよう、ゲーム形式課題への適応力も養います。実際に受講生からは「オーディションで同じワークが出題された!」「意図がわかった」「安心して取り組めた」という声や合格報告が多数寄せられています。毎回の「脳トレ・身体反射トレーニング」で、自身の感覚を常に確認し、意図した通りの表現を確実に実現できることを目指します。

③エチュードを通して得られる的確な役作り法とスタニスラフスキーシステムによる台本読解
オーディション会場で初めて台本を手にした際の初期対応、現場の台本を顔合わせまでにどのように読み込むか、歌稽古までにどこまで歌えるようにすべきか、など、プロの現場で必須となる事前準備や、現場の演出家、監督、審査員の意向(指示)を的確に捉え即座に対応できる柔軟性と主体性を学びます。

④短期間で創造する力を養う
実際の舞台や映像の現場では、合格してから本番までわずか2ヶ月ほどというスケジュールが一般的です。1シーンのお稽古は1回で、次は通し稽古、という場合もあります。市民劇やこどもミュージカルしか経験のない方は不安にもなるでしょう。
たとえば今回の『アニー』も、3月に本稽古が始まり、4月中旬には本公演がスタートしていました。このように、現場では非常にスピーディーに進行します。
そのため、オーディション対策特別レッスンでは現場に対応できる力を養うべく、限られた期間の中で台本を覚え、創造するという訓練を行います。台本エチュード(ステージング)では、実際の現場と同じように参加者それぞれがアイデアを出し合い、2次元の文字を立体的な表現へと変えていく作業に取り組んでいただいています。
俳優の仕事とは、演出家や監督の指示から意図を正確に読み取り、それに同期や理由づけをして表現すること。この本質的な力を身につけるために、さまざまなテーマのエチュードに取り組んでいただいております。

⑤音感トレーニング:ハモりレッスンの導入
音感を鍛えるための「ハモり」レッスンも積極的に行います。ハモり耳を養うことで、音感の大幅な向上、音痴の改善、ソロボーカリストの音程の安定に繋がります。ミュージカルオーディションでのハモりの評価はもちろん、CMや映画のオーディション、事務所における歌唱力のアピール、バンド活動への適応など、多岐にわたる可能性を広げます。

入会案内


現在の空き状況・入会の条件等は →→ 「こちらから」



※個人レッスンのため、会場やお時間等ご希望に添えない場合もございます。まずは、お問い合わせ下さい。
※未成年者ご本人からのお申し込みはできません。
※GmailとDocomoアドレス不可。こちらからのメールが届きません。ご注意下さい。

”アニー”や”冒険者たち”を受ける為にこのレッスンは必要なの?


実際のアニー合格発表時に、演出家が合格した子や最終まで残っていた方々に話した内容です。


「アニー」2025ではお教室の生徒さんがモリー役に合格をいただきましたが、今回も演出家から「講評としては、毎年そうなんですが、みんなのやってくれる歌とかお芝居が、ちょっとお行儀が良いのよね。孤児たちの話なのに、年々お行儀が良くて、しっかり教育を受けた学校の優等生みたいに見える子が少なくない。『アニー』にはそういうキャラクターは出てこない。グレースをやるなら、そこを狙ってほしいけれど、(孤児なら)もう少しバイタリティ、生命力、したたかさ、ずる賢さ、そういうところがもっともっと出てくると、もっともっと楽しいオーディションになると思って、みんなの耳に入れます。拡散してくださいね
ーーー

拡散してください=お教室の先生方ココがポイントですよ!と仰っています。もう、毎年毎年こういう方が欲しいんです!合格できるのです!と仰られているのですよね。

アニーに限らず、すべてのお芝居に通じると思います。

お教室のこの特別レッスンでは、キッズ・ジュニア・大人にかかわらず、これに応えられるような基礎を応用を、徹底的にしつこくご体感いただいております!だから特別レッスンに参加されると、役の豊かな表現と”熱量異常”にもまれ、演出家やステージングさん、監督さんに「おっ!いいね!」と言われるようになるのです!



生徒さんが合格した2019年の発表時の演出家からの演技方針がこちら→「アニーっていう子には、明るかったり、人の気持ちが分かるというところはもちろんあると思うんですけど、ずる賢いとか、抜け目がないだとか、したたかだとか、物怖じしないとかっていう、そういう部分もきっとあると思うんですよね。あなたたちの中にある、そういう普段は隠してるところを思い出してくれると嬉しいです」。


2021年はこちら→「毎年そうだが、たくさんの魅力的な子どもたちがいて、本当に甲乙つけがたい。歌・踊り・芝居ができればいいのではなく、審査員それぞれ専門の立場から、いろんな角度で、『本当に魅力的か』をチェックしていく。一人ひとりに個性や言葉にしづらい魅力がある中で、さらに素敵な輝きが他の審査員にも伝わったのがこの2人だった」「例年のオーディションは時間との闘いです。良いところと弱点を、瞬時に見抜いて前後と比較します。ですが、映像だと時間に追われずに審査できて、気になった子をもう一度見られる。そのストックをもって昨日と今日の対面審査をしたが、悪くなかった。」


また、振り付け師うらん先生のオーディション内WSでも、アニーや孤児役に必要な心の葛藤を身体表現や歌に反映できるか、指示されたことに対して機敏に的確に表現できるか、という課題を出されております。うらん先生は演劇的ダンスを目指されているようです。


2019年アニー役を射止めた岡菜々子さんは、「週5のダンスレッスンを減らし、歌と演技に絞って練習した。最終審査まで行ったのも初めて。アニー役に受かったので心臓が飛び出しそう。元気よく笑えて、明るく、勇気を与えられるアニーになりたい。曲も覚えて帰ってもらえるように精いっぱい歌いたい。」抜群の歌唱力と評価されておりました。


これらの求められるスキルをベースとし、レッスン内容を毎回練り上げています。だからこそ、合格に近づくのです。


シアターゲーム(※詳細は「シアターゲーム」ページ参照)をはじめ、演技に必要な基礎技術が毎回のレッスンにしっかりと組み込まれています。台本の読解や役作りも、実際の演技理論を用いて深く掘り下げていくため、大河ドラマや映画など映像分野を目指す方にも大いに役立ちます。実際、映画主演に抜擢された生徒もいます。


将来的に役者として本気でこの世界を目指すのであれば、基礎の習得は避けて通れません。どこかのタイミングで必ず必要になります。もしキッズの段階でこれらの基礎を身につけていれば、審査員や監督、演出家が「おっ!」と気づくでしょう。


このレッスンは「体感型」。しっかり取り組み、気づきや感想、アンケート、さらには録画を使っての徹底的な復習を重ねることで、技術としてしっかり身についていきます。一緒に受講していた仲間が、突然「合格!」ということもあるでしょう。


ただし、演技経験が浅い方は、得た感覚がすぐに薄れてしまいます。だからこそ「維持」が大切です。お教室では月1回のレッスン参加を推奨しています。6回目あたりから、結果として目に見えて現れてくるはずです。実際、今回のミュージカル「アニー」モリー役合格も、1年弱で合格を射止めました。プロの俳優であっても、演技力維持のために定期的にワークショップに参加しています。少し手応えを感じても、油断せず地道に続けていきましょう。とにかく、維持すること。それが何よりも大切です。

ほぐし・発声

準備ができたら周りを気にせず、自分のペースでしっかりと体をほぐしていきましょう。皆に合わせるだけの惰性的な時間にしてしまっては、せっかくの時間が無駄になってしまいます。特に大人の方は、キッズに引っ張られて喉声にならないよう注意し、お腹から響く太い声を意識してください。

ウォーミングアップは、通常のレッスン時と同様に、短時間で体と声を最高の状態に引き上げるための大切な準備です。最近、自己流でただ体を動かしているだけの方が見受けられますが、表現には全身を使います。メソッドに基づいたストレッチで、隅々まで丁寧にほぐし、最高のパフォーマンスを発揮できる状態に整えましょう。

シアターゲームで脳トレ!


ストレッチのあとには、プロの現場でも実践されている「シアターゲーム」や「コミュニケーションゲーム」を必ず取り入れています。
これらは、最近主流のワークショップオーディションのみならず、NHK大河ドラマや、映画『#真相をお話しします』の撮影現場などでも使用されるなど、今ではレッスン必須のワークとなりました。

「課題のキモは何か」「どこを見られているのか」「審査員の狙いは何か」も丁寧に解説しながら進めていきます。現場で同じような形式のオーディションに出会ったとき、安心して自分らしさを発揮できるようになります。

この時間は、俳優や表現者に欠かせない「コミュニケーション力」「瞬発力」「考察力」「創造力」「想像力」「観察力」「応用力」「思考力」「洞察力」「協調性」など、多角的な力を養うトレーニングを行っています。さらに「五感」や「第六感のアンテナ」といった感覚も磨かれ、その後行われるステージング(台本エチュード)に必要な、脳と身体の神経をしっかりとつなぐ貴重な時間になります。近年注目されている「非認知能力」の育成にも、大きな効果が期待でると考えます。

また、それぞれのワークが次の課題へとつながるように組み立てているため、スムーズに意識や理解が深まるようになっています。

今回は、ステージサイズの空間把握をしながら、この後のエチュードで使われる「瞬発力」「後ろの目」「空間意識」を鍛える訓練を行いました。ストップモーションになってしまった方がおりましたが、今回は瞬発的に動く練習でしたので、意図や指示を間違えずに応えられるようにしましょう。

ハモリ耳を鍛える訓練


今回は発声練習のみ行いました。7月からは本格的にミュージカルレッスンが始まります!

台本エチュード・ステージング

今回は、有名な児童文学を題材にしたシーンスタディ(台本エチュード)に挑戦しました!

初回からみんなの“熱量”と“説得力”がグッと上がっていて、手応えを感じた人が多かったのではないでしょうか?ひとりが大きな声で演じると、そのエネルギーがまわりに伝わり、全体の声量が一気に上がる場面も。初参加の生徒さんが、誰よりも大きな声でセリフを言えていたのも印象的でした!

「そうきたか!」という予想を超えるような表現に出会える瞬間も。2次元の文字を立体的に変えてくれる初回のお稽古がとても楽しく感じるのは、そんな発見の連続があるからです。みんなでアイデアを持ち寄ることで、よりクリエイティブな表現へと深まっていきます。これからの時代の俳優には、こうした姿勢が欠かせません。

この日は、ミュージカルアニーに出演中の生徒さんも久々に参加。必死に仲間たちとぶつかり合う姿が頼もしかったです。他のアニーズたちも、それぞれの教室で懸命に表現力を磨いていることでしょう。地方公演でも“役として生きる”演技ができるように、たくさん引き出しを増やしていってくださいね。

「台本を持ってもいいですか?」「ダメです」初参加の生徒さんが驚いたように、このレッスンでは初回から“立ち稽古”、そして“完全暗記”が基本です。2役でも全役分でも台本は手に持ちません。オーディションでも同じですから。

役者の仕事とは、“セリフを言うこと”ではなく、“シーンの目的を伝えること(このお話は何を伝えたいのか)”。そのためには、それぞれの役の目的を理解し、すべてのセリフを成立させることが必要です。文字を追いかけている場合ではありませんよ。

何度も小返しの時間をもらった人は、皆の時間を借りて学ばせていただいています。何がどうできていなかったのか、その場限りではなく、しっかり台本に書いておいてくださいね。段取りを台本に書いても演技は上達しません。

身長も似ている、声色も似ている、反応も同じ。あれ?同じキャラクター?あれ?どっちがお姉さん?ということがよくあります。今回はキッズさんがそうなりました。

もらった役については、もっともっと深く考えてみてください。どんな性格で、何が好きで、何が嫌いなのか。すぐ怒る人なのか、あまり怒らない人なのか、いつまでもウジウジするのか、しないのか。など、そういう部分がお芝居全体にリアリティや魅力を与えます。

次回の特別レッスンでは、他の人が持ち込んだキャラを観察しながら、自分の役とかぶらないように、もっと“濃い”キャラクターにしていきましょう。設定ギリギリ”癖強キャラ”で攻めてください!

カレーで言えば、誰が肉で、誰がにんじんで、誰が玉ねぎで、誰がじゃがいもか。カレー皿では「私はにんじんです!」と主張してきますよね。そのぐらい誰が見てもにんじんで居ていただきたいと思います。

(いくら濃いキャラといっても、設定を無視した、マジックやペットボトルにならないよう注意。それではカレーはできません。)

次回も同じ台本に取り組んでいただきます。動画を見て振り返り、ご自身でもアイデアを持ち込んでくださいね!さらに生き生きとしたお話となりますように。

お芝居は、セッションであり、ぶつかり稽古です!

レポートや皆さんの感想などからも考察して、自身の考えや試したい事を持ち込んでくださいね。何も準備もせずただ参加するだけ、では役として生きられるようにはなりません。お芝居はクリエイティブ作業!と思ってご参加ください。これはキッズさんでも同じです。お教室では現場と同じく子役さんでもひとりの大人(役者)として接しています。

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「役になりきる」のではなく、「役としてこの世界で生きる」のが目標です。早くセリフ(文字)依存や段取り依存から抜け出しましょう誰の言動(きっかけ)を受けるわけでもなく、自分が安心する自宅練習でのテンポのまま毎回セリフを言ったり、同じ動きを惰性でなぞっているだけでは、上達はできませんよ。

役者はマルチタスク必須です。脳と心と体を研ぎ澄ませ、しっかり対応できるよう万全な態勢で臨んでください。マルチタスクの苦手な方は「対戦ゲーム」がおすすめです。

未入会だけど・・・参加したくなった!

オーディション対策レッスンは、月に1回、月末あたりの週末に開催しています。対象は小学1年生〜30代まで。

このレッスンでは、参加者全員にすべてのワークに取り組んでいただき、個別に丁寧なアドバイスを行ったうえで、何度も繰り返し確認(小返し)をします。そのため、定員は3名から8名までの少人数制。参加者が多い場合には、時間を分けて対応しています。

グループレッスンでよくある「アドバイスをもらって終わり」という状態では、本当の意味で身につきません。アドバイスをもらった内容を自分のものにするには、繰り返し実践することが必要です。しかし、多くのスクールや事務所のレッスンでは、時間や人数の関係でこれが難しく、表面的な知識だけが残ってしまうこともあります。

ここでは、「本当にここまでやってくれるの?」というほど現場に直結した実践型のオーディション対策を行っています。読んでいて「ちょっと参加してみたい」と思われた方もご安心ください。普段のレッスンに通っていない方でも、「単発レッスン生」としてご参加いただけます。詳細は→「単発レッスン」ページをご確認ください。

なお、このレッスンには課題があるため、エントリーには締切があります。また、内容も高度なため、事前に必要な準備レッスンを受けていない方はご参加いただけません。

「難しそうでついていけるか不安…」という声もありますが、実際のオーディション現場はもっと厳しいもの。だからこそ、今のうちにその環境に慣れておくことがとても大切なのです。

受講生の感想とアンケート

アンケート(気づき・感想)は、レッスン後に振り返りを行い、自分の中での学びや課題を整理するための大切な時間です。「できた」「できなかった」「よくわからなかった」など、今の段階での気づきを言葉にすることが上達の過程でとても重要になります。毎回、多くの気づきを丁寧に書き留めている方もいらっしゃいます。

技術的にまだ準備が整っていない方に対しては、合同レッスン中に細かな修正アドバイス(ノーツ)を加えることはほとんどしていません。というのも、アドバイスを受け取るための知識や準備が整っていない段階では、言葉だけが空回りしてしまうからです(ただのダメに聞こえる場合も)。しばらくはその方のペースを見守り、繰り返し特別レッスンを受けていただく中で、体感として理解できるようになってきたと思われるタイミングで、本格的な指導が始まります。

アンケートを書くのが面倒に感じられることもあるかもしれませんが、自分が何に気づき、何にまだ気づけていないのかを共有していただくことで、今後の課題がより明確になり、個人レッスンでの振り返りも一層深まり、スキルアップにつながります。

なお、レッスンの「ねらい」や「核心」部分の気づきについてはこちらには記載していません。中には素晴らしい洞察を得ている方もいますが、その内容は実際にレッスンを受けて体験していただくのが一番です。他にはない、現場に直結した超実践的な内容を、ぜひご自身で体感してみてください。

こんな感じで書いてくださっています。現在はメールで送っていただいております。毎回気づきや感想が大量に届きます!素晴らしい。

◉気づき・感想・アンケートの書き方

レッスン後の、気づき・感想・アンケートは「所感と現実の差を埋める」ための大事な作業です。できるだけ早く、まだドキドキが残っているうちに以下の5つを意識して書いてみてください。

① ワークの中で、自分はどんなことを感じた?どう思った?
② 「できた!」と思った? それとも「うまくできなかったな…」と思った?
③ 他の人のパフォーマンスやダメ出しを見て、どんな気づきがあった?
④ これから自分はどうしていきたい?
⑤ 後日動画を見て、自分の感覚とどう違っていた?(もし見れない場合は、ノートに今の時点での気づきをメモしておこう!)

また、レッスンで学んだ技術的なことは、ご自身のノートにも残しておくと後で役立ちます。

もし2時間のレッスンで気づけたことがほんの数行しかなかったら、観察力がまだ弱いか、もっと試したい!という気持ち、事前準備(これを試したい)が足りないかもしれません。

また、現段階では「何ができてて」「何ができてないか」がまだピンとこない人もいると思います。5回くらい参加していく中で、少しずつ見えてくるはずなので、それまで他の人のアンケートからもイメージを広げておいてくださいね。

なお、ここは「批評」や「観劇の感想」を書く場ではありません!(作品として成立していたときは別です)大事なのは「自分はどうできたか・できなかったか」「考察を試した結果どうだったか」「他の人は何を持ち込んでどうだったか?」その“気づき”を残すことです。

振り返りは時間もかかるので、ちょっと面倒に感じるかもしれません。が、WSなどは受けただけでは変わることはできません。この見直し作業こそが力になります!「できなかったこと」「気づけなかったこと」は、個人レッスンで一緒に深めていきましょう。この地道な積み重ねが、確実にスキルアップ・視野アップにつながっていきますよ。

→発声・送受信

・相手が受け取ったかどうかを確認せずに次の台詞を言おうとしてしまった。相手の反応をきちんと確認してから次の台詞に繋げられるようにする
・初参加の方が相手にあげるものを具体的に想像してからやった時、送るエネルギーが大きくなって相手に伝わっていたのがわかった
・とてもいいもの、でやったけれど気持ちを変えれば色々なことができる
・何をわたすか考えると気持ちがよく伝わる
・相手にいいものを渡すときに、気持ちを整えてから言えた。相手に伝わりやすかったと思う
・相手の目を見て渡せなかった
・姿勢を良くした方が、相手へ気持ちが伝わると思った
・もらった時、相手に気持ちを返せたと思いました
・これどうぞと言えたと思いました
・次何言うんだっけという顔になっていたと思うので、今度からそういう顔はしないようにしっかり覚えて、完璧な状態してにしていきたいと思います
ーーー
・大きな声ではっきり言えた
・リズムを聴きながら、先生の手拍子に乗ってできた
・相澤先生と対面する形でやったが、言葉がものすごいエネルギーの塊として前に押し出されているのがわかり、圧がすごかった。前に押し出せるようにしたい。
・つらい体勢になっても、くずれないように腹筋を鍛える
・もらった時、相手に気持ちを返せたと思いました

→シアターゲーム

・かぶってしまったことが多かったので、今度からは他の人たちに合わせるようにしたいです
・ストップモーションのようになってしまったので今度からは空間を埋めたいと思います
・空間をどう使うか考えるのがむずかしかった・空いてる空間を見つけることはできても、どう体を動かしたらその空間を埋められるのか考える時間と体を動かす時間が多くかかってしまい上手くいかなかった
・埋めたい部分を埋められるような柔軟な体作りも必要なんだな、と思った
・誰かと動きが被らないように、あの人ならこんな動きをするかな?と予想を立てるのが難しそうだった
・大きくまわりをつかって、人がいないところにいけた
・全体を見て動けるようになりたい
・曲が止まったときのポーズをはっきりさせたい(アニーダンスキッズのようにかっこよく)
・メリハリをつけたい

→音階発声

・裏の事があるとものすごく面白くなるのがわかりました
・前歯を出して歌えたと思います。なぜなら良い声が出せたからです
・体をゆるやかに動かせたと思います。声が良く出せたと感じました
・体を上手に使うといい声がでた
・感情を変える時に、心の中でその気持ちに合ったこと言うと、ガラッと変わって面白かった
・「音で相手を包み込む」イメージで声を出したらとても出しやすかった
・Aさんが伸び伸びとした発声ができていたように感じ、対面でやった時とても心地がよかった
(A:Aさんは普段のように、最初から両手を広げて発声ができていました)
・特定の発音が苦手ということがわかったので、スムーズに発声できるよう練習を重ねたいと思う
・相手に心地よく聞こえたと感じる
・自分の声を聴きながら歌えた
・相手を動かせるように、目線を合わせるようにした。うまくいった
・低い声がかすれてうまく出なかった。どうしたらかすれずに出せるか研究したい

→エチュード

”自分”ができたか、できなかったか、の気づきだけでなく、他の人のいい演技や自分では思いつけなかった面白いアイデアを持ってきていることにも気づいていこう!

・私は今まで、台本を読んで気持ちを考えてやっていただけだったけど、動きなども考えられるよう頑張りたい
・自分一人で台詞を進めてしまう、というのがどういうことかよくわかった。自分では台詞を言えているつもりでも、相手や見ている人にとっては何をしているかわからなくなってしまうのだな、と痛感した
・自分の台詞を相手がどう受け取ったのか、きちんと確かめてからそれに対して次の台詞を言えるように焦らないでいきたい
・口を大きくあけることで、声が聞こえるように心がけた
・気持ちが動いてから移動する
・他の役の人が話しているときも気持ちが動いている
・自分のセリフは、理由があるから発言する
・役として生きられた
・相手の気持ちを動かしていきたい
・声を大きくお腹から声を出して、前に飛ばしたい
・どうやったら喉を開くことができるのか研究したい
(A:喉は開かなくていいです。言う前は深く息を吸えるようにしよう)
・セリフを覚えられてないかったので、今度からちゃんとセリフをバッチリ覚えてから行きたい
・セリフに精一杯で、動機が見えなかったので、ただ動いただけになったと思う・相手がなにをするのか、なにをすべきか、何をやりたいのかが分からなかったので、今度からは相手の行動を観察していきたい
・初参加の方は声が抜群に良くて驚きました
・Bさんは、動機がすごく見えていたと思いました

質問5.15.  誰かから心が動かされた!成立できた!と思ったところ
Bさんとのシーンで、いい意味で上から目線で来てくれたので「調子に乗るんじゃないよ?!」という気持ちが自然に湧いてきて、台詞のない場所で会話できたような気がした。

質問7. 本物の姉妹になれなかったと思った理由
・ぎこちない雰囲気になってしまったと思う。自分の役に精一杯になってしまい、他の役を気にかけることが難しかった。近づきすぎるのはダメだが家族、姉妹の距離感ではなかった。妹が心配してくれているのにそれをきちんと受けることができず無視してしまった。台詞がない場所でもっと会話できたら仲のいい姉妹になれるかもしれない。
・感情が定まらないうちに台詞を言ってしまうと中身がなくなってしまうので、その場面でのその役の気持ちは?をもっとしっかり詰めていきたい。

質問6. こうなったらシーンが面白くなるのでは?と思ったこと
怒っているシーンで、妹たちともその想いを共有できるよう同意を求めたり、妹たちの反応をもっと拾えたりできたら姉妹らしさも出て場面が膨らむのではないかと思った。

→本日のMVP ! 一番すごかった人!

Aさん 姉のいいところを言う表現がよかった
Bさん 励ます時の背伸びした上から目線だったところ
Bさん ぺちゃんこのところで動機がみえた
Cさん 最初の怒ったところで、動きからも声からも「怒り」が見えて、本人ではない違う誰かにみえた

→アンケートの意義と活用法 〜気づきが“できる”をつくる〜

アンケートでは「できた」「意識できた」とチェックされていても、実際には体現できていないケースも見受けられます。そのような場合、ご本人が「もうできるようになった」と勘違いしてしまっていることが多く、気づきメモからも体感に関する記述が消えていきます。こうした状態に陥っている方には、特別レッスンや個人レッスンで改めて取り上げ、「まだできていないことを自分で認識する」ための訓練を行っていきます。これは経験量とも深く関係していますので、特別レッスンを重ねて体感を積み上げていくことが大切です。

また、前回「よくわからなかった」と記入していた方が、今回も同じチェックをしているにもかかわらず、それに関する振り返りがない場合もあります。「何がわからなかったのか」「前回と何が違ったのか」など、たとえ不明点が残っていても、それを言語化すること自体が大きな成長の一歩です。ぜひ記載してください。

よくある例として、他の人がアドバイスを受けてできるようになったのを見て「自分もわかった気になる」パターンもあります。でも、それはまだ“自分の引き出し”にはなっていません。他の人から知識として学ぶことは大切ですが、それを自分の中に落とし込み、必要な場面で使えるようになってこそ、本当に“使える力”になります。オーディションではこの「引き出し」が命です。

また、体感だけを書いて終わるのではなく、見学を通して感じたこと、他の人の演技から学んだことも、積極的にメモに残してください。アドバイスからの変化も、自分の財産にしていく気持ちで残しましょう。

アンケートは、当日の所感を書くことが前提です。書いたら終わりではなく、自分の当日の感覚と実際の演技とのギャップを、動画を見ながら研究し、日々のレッスンで埋めていきましょう。

皆さんの感想は、すべてが「正解」というわけではありません。長く通っている方や、できるようになってきた方の中には、「これは違うな」と感じることもあるでしょう。でも、それも自分が通ってきた道。誰しもが通る段階です。他の人の所感を読むことで、自分自身の成長を感じてみてください。また、皆の感想にはヒントもたくさんあります。次回のためにしっかりメモを取りながら読んでみてください。

◉「役になりきる=演じる」と思っているうちは、自分自身が完全には消えておらず、その“自分”が心のどこかに残っているため、恥ずかしさや人の目を気にする感情が抜けきれません。その結果、表面的で“お遊戯会”のような演技になってしまいます。これでは、役としてリアルに生きることはできませんし、観ている人も気まずさや違和感を抱いてしまいます。本来伝えたいこととは真逆の結果になってしまうのです。プロの演技とは?役者の仕事とは?ぜひ、このレッスンで実際に体感してください。


2025年今後の特別レッスン課題

2025年後期レッスンについて
7月8月は、既存のミュージカルのシーンスタディを行います。作品名を聞いて「わぁ‼︎」と声を上げた生徒さんも!9月10月11月は、新しい台本でのミュージカルレッスンを検討しています。前期の経験を土台に、より高度な表現に挑戦していきましょう。初めて参加される方はここで基礎も学んでいきましょう。どうぞお楽しみに!
今年の最終は11月。11月までの日程と課題をお知らせに記載しましたので、生徒さんはご確認をお願いいたします。

以前のオーディション対策レッスンレポート一覧


今までのオーディション対策レッスンの記事が一覧になりました❗️

→→ 「以前のオーディション対策レッスンの記事」


オーディションを受ける方は必見❗️このレッスンを受けた方が続々と中央で活躍中❗️一緒に受けているメンバーも刺激を受けます。セミプロ以上を目指す方や、お教室に入会希望の方も、ぜひご覧下さい。


レッスン内容の詳細が書かれていない?具体的に何をやっているの?と思われるかもしれませんが、参加された方のみが合格やスキルアップできればいいので、こちらには記載いたしません!もちろん生徒さんのブログでも「肝」は記載していないと思います!内容はぜひレッスンでお試しください (^_^)